第20章 保護者のための「教育講演会」を成功させるためのポイント


教育の環境が変化していくなかで、保護者も学び手として関わる姿勢が、子どもの学習効果や人間的成長に大きく影響します。
講演会はその第一歩となる「気づき」の場であり、「つながり」を生むきっかけです。
当社による教育に関する講演会・研修の事例は以下のとおりです。

事例

野々村友紀子氏

講師:野々村友紀子氏(放送作家)

とある学校の保護者向けに開催された講演会では、「子育てにおけるコミュニケーション」をテーマにお話されました。人間関係や日々の心構え、夫婦間について、「口角下げるな、頭下げろ」「母はハハハ、家庭の太陽」など、ユーモアを交えた格言風の表現でわかりやすく伝えられ、会場は笑いに包まれました。また家事を約200項目に細かく見える化し、夫婦で協力し合う工夫についても紹介され、共感を呼びました。子育てや家庭のあり方を見直すきっかけとなる、温かく前向きな講演会となりました。

その他、小林さやか氏(ビリギャル)や尾木ママ、佐藤ママなど、講師セレクトからのご紹介実績がありますが、テレビで見たことがあるような講師が人気で、多くの参加者に喜んでいただけます。

この記事では保護者(PTA)向けに教育・学習をテーマとした講演会を開催するにあたって、成功するためのポイントをお伝えします。

1. 保護者(PTA)向けに教育・学習をテーマとした講演会を行うメリット

保護者(PTA)向けに教育・学習をテーマとした講演会を行うメリット

保護者(PTA)向けに「教育・学習」をテーマとした講演会を実施することには、子どもたちの健全な成長と学習環境の向上に直結する多くのメリットがあります。
以下に、家庭・学校・地域社会の連携強化という観点も踏まえ、主なメリットをわかりやすく整理してご紹介します。

1-1. 保護者の教育への理解が深まり、子育ての質が向上する

学習指導要領の変化や教育トレンド(例:非認知能力、探究学習、ICT教育など)といった、教育の最新知識を得られます。
そして親世代とは異なる「今どきの学び方」への理解を深めることが出来ます。
また、効果的な褒め方・叱り方、家庭での学習支援の方法を知ることで、思春期・反抗期など成長段階に応じた子どもへの関わり方を見直す良い機会になります。

1-2. 家庭と学校の連携がスムーズになる

学校が目指す教育像や子どもの成長を共有することにより、教育方針や学習内容への共通理解が進みます。
これにより保護者(PTA)が学校任せにすることなく、「家庭でどう関われるか」まで考えられるようになります。
また講演会をきっかけに、保護者同士の対話・交流も生まれることで、信頼関係の構築につながり、協力体制が整いやすくなります。

1-3. 子どもの学習意欲や自己肯定感が高まる

親が教育に関心を持ち、学ぶ姿勢を見せることで、子ども自身がポジティブに学びに向き合うようになります。
保護者の教育・学習に対する関心が子どもに伝わると、「親も子どもと一緒に成長している」という安心感を与えることが出来ます。
また自宅での子どもへの声かけや環境づくりが変わり、学習習慣がつきやすくなることで、家庭学習のサポートがより効果的になります。

1-4. 地域社会全体で子どもを育てる意識が広がる

保護者同士が家庭環境の違いを理解し合うことで、孤立しがちな保護者の心の支えになることがあります。
まずは多様な立場の保護者が交わる場を設けて相互理解を促すことが大切です。
また地域ボランティア、見守り活動、キャリア教育などを紹介し、関心を高めることで、地域ぐるみの教育支援につながります。

1-5. PTA活動の価値が再評価される

ほぼ強制的なPTA活動がしばしば問題になりますが、講演会の内容が充実していれば、保護者の満足度が高まり、参加意欲も上がります。
教育・学習に関する講演を軸に「学ぶPTA」としての位置づけが強化され、「やらされ感」から「意義ある活動」へ変容していきます。

2. 保護者(PTA)向け講演会のテーマタイトル例

保護者(PTA)向け講演会のテーマタイトル例PTAや保護者向け講演会でメリットを最大化するためには、「保護者が共感しやすく、学びをすぐに日常に活かせる」テーマ選びがとても重要です。
テーマを考えるコツは、子育ての「悩みあるある」を言語化(共感ベース)したり、季節や学年に合った「気になる!」と思わせるタイトルを作ったりすることが大切です。
以下に目的別に講演テーマ例をいくつかご紹介します。

学力・学習習慣の支援に関するテーマ

「家庭でできる!子どもの学習習慣を身につけさせるコツ」
  └ 小学生〜高校生の家庭学習をサポートする具体策を紹介。
「やる気スイッチはどこにある?学びに向かう心の育て方」
  └ 学習意欲を高めさせる関わり方や声かけの方法。
「テストの点数だけじゃない!今求められる“非認知能力”とは?」
  └ これからの社会に必要な力と、それを育てる家庭の役割。

子どもの発達・個性・メンタルケアに関するテーマ

「わが子に合った学び方を知る:個性と学習タイプの見極め方」
  └ VAK(視覚・聴覚・身体感覚)などのNLP型学習スタイルの活用。
「失敗は宝物!子どもの自己肯定感を育てる親の関わり方」
  └ 否定しない・過干渉にならないなどバランスの良い関わり方を学ぶ。
「“うちの子ちょっと心配…”と思ったときに親ができること」
  └ 発達障害・不登校・グレーゾーンへの理解と支援。

いまの時代に対応した教育テーマ

「スマホ・ゲーム・SNS…どう向き合う?子どもとメディアの賢いつきあい方」
  └ 依存予防とメディアリテラシー教育。
「AI・デジタル時代に必要な“学びの力”とは」
  └ プログラミング・探究学習・情報モラルを家庭でどう補うか。
「世界が変わる!?IT社会や複雑化する社会で活躍できる人材」
  └ 学習指導要領・STEAM教育・キャリア教育の背景を解説。

家庭・親子関係に関するテーマ

「子どもが本音を話したくなる親になるには?」
  └ 思春期の親子関係の築き方や聴き方、距離のとり方。
「共働きでも大丈夫!家庭でできる小さな教育の工夫」
  └ 忙しくても、短時間で子どもに良い影響を与える関わり方。
「“叱る”と“怒る”はちがう:感情と向き合う子育て講座」
  └ 子どもの感情コントロールや親の心のケアにも焦点をあてる。

特別感を演出したスペシャルテーマ

「教育系YouTuber〇〇が語る!いま、子どもに必要な学びとは」
  └ 人気の教育系インフルエンサーや著名人を講師に招く。
「中学・高校入試が変わる!?保護者が知っておきたい入試制度改革」
  └ 地域の教育行政や進路担当と連携することで説得力アップ。
「あの子はなぜ伸びた?成功事例に学ぶ家庭のヒント」
  └ 地元出身者の体験談や事例研究型の講演スタイル。

3. 講演会の満足度を高め、より多くの保護者に参加してもらうためには

 講演会の満足度を高め、より多くの保護者に参加してもらうためには多くの参加者を集め、満足度の高い講演会にするためには、「伝え方の工夫」「体験としての魅力づけ」「参加後のフォロー」までを丁寧に設計することがポイントです。
以下に【事前】【当日】【事後】の3ステップで、実践的な工夫をまとめます。

3-1. 【事前準備】保護者の関心を引き、参加意欲を高める

①タイトルの中に参加したことで得られるメリットを明示する
例:「子どもの“やる気スイッチ”を入れる魔法の声かけ」
   → "参加すると“家庭でできる声かけ法”がわかる!"
※「悩み」に直結するキーワードを入れることで「これは自分に関係あるかも」と思わせる

② 講師の“親しみ”と“信頼感”を伝える
プロフィールに「子育て経験あり」「現役ママ講師」など親近感ある要素を記載
著書やメディアへの出演歴があれば目立たせる

③ 気軽に参加できる印象を与える
子連れOK、途中入退室OK、1時間だけなどハードルを下げる
オンライン参加や録画配信も選択肢に入れる(特に共働き家庭向け)

3-2. 【告知段階】参加率を上げるための見せ方・広げ方

①PTA・学校・学級通信と連携した多チャンネル告知
紙チラシ + 学校メール + クラスLINEグループなど、複数経路を活用
保護者会などで先生から直接アナウンスしてもらうと参加意欲が高まりやすい

② 一言キャッチコピーで告知の反応アップ
例:「“勉強しなさい”って言わなくても勉強する子のヒミツ、知りたくないですか?」

3-3.【当日運営】参加者の“満足感”を引き出す仕掛け

① 参加型の構成にする
ワークシートやミニアンケートで「書く・考える」時間を組み込む
会場で「手を挙げる」「近くの人と2分トーク」など軽い参加型で場を温める

② 日常に“持ち帰れる”ヒントを提示する
「家庭で今日からできること3つ」など、具体策を箇条書きで提示
講師から「皆さんすでに自然にやっていることもありますよ」と前向きに伝える

③ 講師の語り口に“共感”や“ユーモア”を取り入れる
親としての失敗談やエピソードを交えた話は共感を呼びやすい
笑いや拍手が起こる場面があると、会場の雰囲気が一気に柔らかくなる

3-4. 【事後フォロー】満足度を持続し、次回にもつなげる

①アンケートで次回に向けたニーズを把握
「印象に残った内容は?」「次に聞きたいテーマは?」を尋ねる
Googleフォームなど、オンラインで回答できるようにすると回収率アップ

② フォローツールの提供
講演内容の要点をまとめたプリントや講師の資料を配布
後日、学校だよりやPTA通信で「当日の学び・反響」を紹介(参加者以外にも伝わるように)

3-4. 【事後フォロー】満足度を持続し、次回にもつなげる

① アンケートで次回に向けたニーズを把握
「印象に残った内容は?」「次に聞きたいテーマは?」を尋ねる
Googleフォームなど、オンラインで回答できるようにすると回収率アップ

② フォローツールの提供
講演内容の要点をまとめたプリントや講師の資料を配布
後日、学校だよりやPTA通信で「当日の学び・反響」を紹介(参加者以外にも伝わるように)

【講師セレクト】では教育・学習をテーマにした講演会の講師の手配につきまして、多数の実績があります。
講師への講演依頼を代行させていただき、講演実現まで円滑に交渉を進めるためにあらゆるサポートをさせていただきます。
ご相談は無料ですので、お気軽にご連絡ください。


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