ハラスメント研修を実施してもトラブルがなくならない理由

ハラスメント研修を実施してもトラブルがなくならない理由

多くの企業がハラスメント研修に取り組むようになり、研修そのものは珍しいものではなくなりました。しかしその一方で、「研修は実施しているのにトラブルがなくならない」「むしろ研修後に問題が表面化した」という声も少なくありません。実際、研修を行ったこと自体が、必ずしも職場の安全や安心につながっているとは限らないのが現状です。数多くの企業研修を支援してきた立場から見ても、問題の多くは研修の有無ではなく、研修の設計や活かし方に原因があります。
本記事では、なぜハラスメント研修を実施してもトラブルがなくならないのか、その背景と見落とされがちなポイントを整理しながら、実効性のある研修の考え方を解説します。

研修が「知識の確認」で終わっている

ハラスメント研修が形骸化する大きな理由のひとつが、内容が知識の確認にとどまっていることです。法律上の定義や過去の判例、ハラスメントの種類を説明するだけの研修では、受講者の理解は深まっても、行動が変わるところまで至りません。特に管理職や現場リーダーにとって重要なのは、定義を知っているかどうかよりも、実際の場面でどう判断し、どう対応するかです。

講師セレクトがこれまで支援してきた研修の中でも、「知ってはいるが、どう動けばよいかわからない」という状態の管理職は少なくありません。知識を増やすこと自体が目的になってしまうと、現場での判断に結びつかず、結果として同じようなトラブルが繰り返されてしまいます。

自社の実情とかけ離れた内容になっている

ハラスメント研修が効果を発揮しないもう一つの理由は、内容が自社の実情とかけ離れている点にあります。一般論や他社事例ばかりで構成された研修では、受講者は「自分たちの職場とは違う話」と受け止めがちです。その結果、研修内容を自分事として考えられず、行動の変化につながりません。

講師セレクトでは、研修前のヒアリングを重視し、業種や企業規模、実際に現場で見受けられる事例や課題を把握したうえで研修内容を設計しています。実際に起こり得る場面や、管理職が迷いやすい判断ポイントを取り上げることで、受講者が自分の立場に置き換えて考えられる研修になります。自社の現場と結びつかない研修は、どれだけ丁寧に説明しても、現場では活かされにくいのです。

管理職へのフォーカスが不足している

多くの企業では、全社員向けに同じハラスメント研修を実施しています。しかし、管理職と一般社員では、求められる役割や判断の重さがまったく異なります。管理職は、加害者になり得る立場であると同時に、相談を受け、初動対応を行う責任を負っています。この違いを無視した研修では、管理職に必要な対応力は身につきません。

 

講師セレクトが管理職向け研修を重視しているのは、このような役割、責任の違いがあるからです。管理職の判断ミスや対応の遅れは、個人の問題にとどまらず、企業リスクへと直結します。管理職がどのような視点で行動すべきかを明確にしない限り、ハラスメント研修を実施してもトラブルは減りにくいのが実情です。

ケーススタディが不足している

研修内容が抽象的な説明に終始している場合も、トラブルが減らない原因となります。ハラスメントはグレーゾーンが多く、マニュアルどおりに判断できない場面が数多く存在します。だからこそ、実際に起こりやすいケースをもとに考える研修が欠かせません。

講師セレクトでは、過去の研修経験や現場の声をもとに、判断が分かれやすいシナリオを研修に取り入れています。「どこが問題なのか」「別の対応はなかったのか」をその場で考えることで、受講者は初めて自分の判断のクセに気づきます。ケーススタディが不足した研修では、知識は増えても、現場対応力は高まりません。

研修後のフォローが行われていない

ハラスメント研修を一度実施しただけで、職場が変わることはほとんどありません。研修直後は意識が高まっていても、時間が経つにつれて元の行動に戻ってしまうケースが多く見られます。研修後のフォローがないままでは、行動の定着は期待できません。

講師セレクトでは、研修を単発で終わらせず、管理職の振り返りや追加フォローを前提とした設計を提案することもあります。小さな確認や継続的な対話を組み込むだけでも、研修の効果は大きく変わります。研修後をどう設計するかは、トラブル防止において非常に重要なポイントです。

外部講師の強みを活かしきれていない

外部講師を招いても、内容が画一的であれば効果は限定的です。外部講師の本当の価値は、第三者だからこそ言える指摘や、多くの企業を見てきた経験に基づく視点にあります。その強みを活かさず、形式的な研修に終わってしまうと、社内研修と大きな差は生まれません。

講師セレクトでは、課題ヒアリングから講師選定までを一貫して行い、企業ごとに最適な講師を派遣しています。研修の場で管理職が本音で考え、行動を見直すきっかけをつくることが、外部講師を活用する最大の意義だと考えています。

まとめ

ハラスメント研修を実施してもトラブルがなくならない背景には、知識偏重の内容、自社とかけ離れた設計、管理職へのフォーカス不足、フォローの欠如など、複数の要因が重なっています。研修の回数を増やすことよりも、内容と設計を見直すことが重要です。

講師セレクトでは、これまでの研修支援の経験をもとに、企業の課題に合わせた研修設計と講師派遣を行っています。ハラスメント研修の効果に疑問を感じている場合や、現場でのトラブルが減らないと感じている場合は、まず研修の設計そのものを見直すことから始めてみてください。自社に合った研修を設計することが、職場の安心と企業リスク低減への第一歩になります。まずはお気軽にご相談ください。

講師セレクトスタッフ

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