西川 泰弘
高知工科大学 システム工学群 助教
パリ大学博士
第64次南極地域観測隊
NASA火星探査 InSight 計画 科学チーム
NASA土星衛星タイタン探査 Dragonfly 計画 地震計チーム
講師カテゴリー
- SDGs・ESG
- SDGs環境
- 環境・防災・防犯
- 防災
- 歴史・文化・科学
- 宇宙
- 自然科学
出身地・ゆかりの地
東京都 大阪府 高知県 鹿児島県 フランス
プロフィール
大阪府大阪市東淀川区出身
私立鹿児島ラ・サール学園 卒業
東京大学 理学部 地球惑星物理学科 卒業
東京大学大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻 修士課程 修了
パリ大学 地球惑星環境科学専攻 博士課程 修了
第64次南極地域観測隊
高知工科大学システム工学群 助教
講演テーマ
【地球の診断医 南極地域観測隊】
持続可能な開発目標(SDGs)が採択されてから早9年、SDGsという言葉を聞いたことがないという人はいないでしょう。そのSDGsの13番目にこんなことが書いてあります。「気候変動に具体的な対策を」と。気候変動の対策を練るためには原因やその影響を知らねばなりませんが、これが難しい。「今年の夏は去年より3度暑かった」と言われても、その原因も影響もよく分からない。しかし具体的な対策を練らねばならぬ。このような気候変動の影響が最も出やすい場所の一つが極地、つまり南極です。南極は氷という明確に温度変化の影響を受ける物質で覆われているため観察しやすく、また溶けた氷は水となり海に流れ出すのでその影響は地球全体に広がり南極のみにとどまらない。
そんな南極を観測することで地球の健康状態をチェックし、持続可能な世界を目指す南極地域観測隊やその南極での生活の紹介をしたいと思います。
【大阪・関西万博で公開される火星の石とは?】
大阪・関西万博の目玉として、南極で見つかった火星の石が展示されることが決まった。この企画は、1970年の大阪万博で月の石が展示されたことのリバイバルを狙っているのだろう。
アポロが持って帰ってきた月の石に比べて面白みがないという意見を目にしたがとんでもない、この石は13億年前に火星で誕生し、火星表面への隕石の衝突により宇宙空間に弾き出され、さらに1000万年以上ものあいだ広大な宇宙空間をさまよったあと、針の穴を通すような確率で南極に落ち、南極地域観測隊が発見し、万博で展示されることとなった奇跡の石なのだ。さらにこの隕石には、火星に水が存在した直接的な証拠が残っており、生命の存在可能性とも密接に関わっている。
このように、展示される火星隕石は数々の奇跡と長い年月をかけ地球にたどり着き、火星生命可能性の探究を大いに期待させるものであり、「いのち」をテーマにした大阪・関西万博の展示としてふさわしいと言える。
そんな大阪・関西万博の火星隕石展示を100倍楽しめるよう、南極地域観測隊でかつNASAの火星探査 InSight の科学者チームである西川泰弘が、南極で見つかった火星隕石の紹介をします。
実績
高知工科大学連携教育事業(ブルーバード)訪問教育
「火星ってどんなところ?」
2022年7/14、於:高知県東洋町立甲浦小学校
高知工科大学連携教育事業(ブルーバード)訪問教育
「そうだ、南極へ行こう」
2023年11/20、於:高知県安芸市安芸高等学校
中大連携講座サイエンスセミナー
「火星ってどんなところ?」
2023年11/28、於:高知県高知市土佐塾中学校
一般社団法人大阪市産業経営協会 令和6年新春講演会
「地球の診断医 南極地域観測隊 ~サステナブルな地球を目指して~ 」
2024年1/24、シティプラザ大阪4F
睦月電機第5工場落成式
「高知から南極へ、そして宇宙へ ~惑星科学者 南極地域観測隊になる~」
2024年3/13、於:睦月電機第5工場
一般社団法人 清交社午餐講演会 第4224回
「地球の診断医 南極地域観測隊 ~サステナブルな地球を目指して~ 」
2024年7/16、ANAクラウンプラザホテル大阪
テレビ朝日「発進!ミライクリエイター:第6弾 南極からミライを変えるスペシャル」出演。2023年2月23日放映
2024年9月17日 報道ステーション、発見者「水の痕跡が…火星の表層を知る大きな手がかり」『火星の石』万博で展示へ
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000372531.html?display=full&fbclid=IwY2xjawFYsbJleHRuA2FlbQIxMQABHfIDvadAOM8tR5ujcRp-2TyXE0J4DRZgA2L-41w0QpniHqq8DbpGXpsezg_aem_BC9Jcqwy00Z4siFIG-fV-w
講演の特徴
スライド、パワーポイントを用いての講演になります。南極の話題は最新の研究成果をを踏まえた上でSDGs第13項の「気候変動に具体的な対策を」に絡めた話題を提供します。その上で講演者本人が南極地域観測隊に参加して得た知見や体験を、動画や写真を交えて紹介します。
動画
https://www.youtube.com/watch?v=-MeszNPr12Y
発見者「水の痕跡が…火星の表層を知る大きな手がかり」『火星の石』万博で展示へ
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