金子 豊二

東京大学名誉教授
講師カテゴリー
- 政治・経済
- 農林水産業
- 学校教育・PTA・育児
- 学生向け
- 歴史・文化・科学
- 自然科学
出身地・ゆかりの地
群馬県 東京都 神奈川県 カナダ
プロフィール
■学歴
1981年3月 東京大学農学部水産学科 卒業
1983年3月 東京大学大学院農学研究科修士課程水産学専門課程 修了
1986年3月 東京大学大学院農学研究科博士課程水産学専門課程 修了
■職務経歴
1986年4月~1989年9月 カナダ・アルバータ大学医学部 博士研究員
1989年9月~1997年3月 東京大学海洋研究所 助手
1997年4月~2003年3月 東京大学海洋研究所 助教授
2003年4月~2007年4月 東京大学大学院農学生命科学研究科 助教授
2007年5月~2022年3月 東京大学大学院農学生命科学研究科 教授
2020年3月~2022年5月 公益社団法人日本水産学会 会長
2022年6月~ 東京大学名誉教授
■受賞歴
2006年 水産学進歩賞(日本水産学会)
2014年 日本水産学会賞(日本水産学会)
2016年 日本農学賞(日本農学会)
2016年 読売農学賞(読売新聞社)
東京大学在職中は海洋生物学および水産学の研究・教育に従事する傍ら、社会貢献の一環として、魚の生理学に関する一般向けの講演を行ってきました。一般の方にはあまり馴染みのない「魚の浸透圧調節」についてユーモアを交えて分かりやすく解説し、浸透圧が意外と身近な現象であることを丁寧に説明する講演は、目からウロコが落ちるようだと高い評価を頂いています。また、魚の放射性セシウムの取り込みと排出についても、自らの研究成果を踏まえて、平易に読み解きます。一般の方ばかりでなく子供向けの講演も好評です。
講演テーマ
【海の魚と川の魚の不思議】
⽇本⼈にとって⿂はとても⾝近な⽣き物です。⿂は⼤きく淡⽔⿂と海⽔⿂に分けられますが、中には川と海の双⽅の環境に適応できる⿂もいます。キンギョやフナは淡⽔⿂で、サンマやイワシが海水⿂であることは誰もが知っているでしょう。実際にキンギョやフナは海⽔では⽣きられず、サンマやイワシを淡⽔に⼊れると死んでしまいます。⼀⽅で、淡⽔と海⽔の混じり合う河⼝付近に棲む⿂は、淡⽔と海⽔の双⽅に適応できます。ウナギやサケなどのように、⼀⽣のうちで川と海を⾏き来する「通し回遊⿂」も知られています。淡水や海水で生きる魚が、体内の塩分濃度を調節するしくみを「浸透圧調節」と言いますが、キンギョが海水で生きられないのは海水の中で浸透圧調節がうまくできないからなのです。私の講演では意外と身近な現象である魚の浸透圧調節をわかりやすく解説し、海の魚と川の魚の不思議を解き明かします。
【海水魚の陸上養殖】
【海の生き物と放射能】
【生き物と塩】
実績
【講演】
・第4回イオン未来の地球フォーラム(東京大学安田講堂)など、多数
【テレビ・ラジオ出演】
・NHK「チコちゃんに叱られる」
・TBSラジオ「萩上チキ・Session」
・NHK「ふるさと一番!」
・テレビ東京「ふるさと発元気プロジェクト」
講演の特徴
・「魚の浸透圧調節」を軸に、「生き物と塩」について幅広い情報を提供します。
・子供から一般社会人まで対応し、聴衆の目線に合わせた話し方を心掛けています。
・ユーモアを交えて、分かりやすく話をします。
著書
『キンギョはなぜ海がきらいなのか?』恒星社厚生閣 (2015/6/5))
『世界のおとぼけいきもの図鑑』(監修)恒星社厚生閣 (2022/1/17)
『魚類生理学の基礎』(編著)恒星社厚生閣 (2002/12)
『水圏の放射能汚染』(分担執筆)恒星社厚生閣 (2015/3)
『ウナギの博物誌(分担執筆)』化学同人 (2012/11)
・その他、研究論文多数