冨田 健太郎
リトラル工科大学生命科学部
土壌肥料学特別研究員
元パラグアイ国立ピラール大学農牧地域開発学部客員教授
土壌肥料学・持続可能農牧林生産技術学・ラテンアメリカ農業協力論等コンサルタント
講師カテゴリー
- 政治・経済
- 地方創生・地域活性
- 農林水産業
- モチベーション
- 夢・希望・挑戦
- 学校教育・PTA・育児
- 食育
- ライフスタイル
- 食生活・料理・健康
出身地・ゆかりの地
長野県 宮崎県 パラグアイ エクアドル パナマ
プロフィール
1965年東京都生まれ。
緑の革命に憧れ、1985年に東京農業大学農学部農芸化学科に入学し、土壌肥料学を修めた。
その後、実務経験の後、青年海外協力隊として中米パナマに赴任。
その後、JICA専門家等を経て、国際農業協力に従事。
2003年に東京農工大学で農学博士の学位を取得(論博)。
その後、国内での土壌肥料コンサルの他、ラテンアメリカを中心に、ブラジル、再度パナマ、パラグアイ、エクアドルへと活動の幅を広げていった。劣悪な土壌環境を扱ってきた経験から、国内の穀物自給率27%という低さに懸念を抱き、今後、コロナ禍の影響も含めて、各地域での安定供給を目指すべき、『土壌重視型持続可能な農牧業の構築ならびに新規若手就農者らに対する土壌肥料教育』等を実践していきたいと考えている。
2013年12月 実用スペイン語検定3級取得(英検準1級並と言われている)
2014年 3月 同級文部科学大臣賞受賞
2016年 6月 エクアドル国教育省高等教育科学技術庁より、4級(最高級)の教員・研究員免許取得
熱帯農学・土壌肥料関係のスペイン語(ブラジルではポルトガル語も若干)にも精通。
ロシアVSウクライナ戦争、中国における肥料輸出ストップによる
肥料価格の高騰化、それに食糧危機問題も無視できなくなります。
わが国は、過剰施肥土壌が多く、メタボ状態になっている圃場(施設園芸や露地園芸等)が多いのも事実です。これも一つのチャンスで、肥料資源が豊富に土壌表層に存在しているのです。
この土壌中の残存養分を効率的に使える方法も含めて、私による調査・研究結果の他、数多くの情報も報告していきたいと思っております。
講演テーマ
【ラテンアメリカ農業論】
ラテンアメリカの農業(地理・歴史・国際協力史等)の実情はあまり知られていない。
その背景の一つに、スペイン語がわが国では馴染みが薄い外国語であることが挙げられる。例えば、マヤ文明等、文明崩壊の一つに土壌資源の悪化・農業のやり方にあった。
この他、コロンブスが新大陸を発見した後、トマト、ジャガイモ、トウモロコシ等が各国へ伝播。新大陸での農業の形態とやり方(小規模農業、アグロフォレストリー、企業型農業等)
【穀物自給率27%、海外からは遺伝子組み換え作物が85%入っている】
戦後、米国による減反政策・コムギ強制購入(パン普及等)により、日本農業は衰退し、ダイズは95%以上が海外依存である。ところが、食糧供給超大国である米国やブラジルではコロナによる死者数トップ。物流シャットアウトや人の移動制限等、
自国優先が懸念される中、安定かつ安全な食糧生産・供給のための国産強化が必要。さらに、ランドラッシュも進めていく必要があるが、国際農業協力の経験やノウハウを生かせないか?
【土壌重視型農業への挑戦(世界に負けない強い農業を目指す)】
近年、有機農産物が注目・脚光を浴びているが、各生産者の圃場調査より、肥料養分過剰残存状態にある。その結果、土壌環境の悪化により低栄養価野菜類の生産が目立っている。農業の基本は適地適作であり、血液検査としての土壌調査をしっかりと実施し、土の健康を考える農業こそ、健康な野菜作りに貢献する。有機JASは環境配慮に力を置き、健康については扱っていない。それゆえ、土の健康を食農教育と関連させた形での学習が必要。
【TPP等、世界に負けない農業、それは稲作等集落大規模営農である】
農業人口の減少、耕作放棄地が拡大していく中、日本農業の先は暗い。農水省はTPP等を懸念して、世界に負けない強い農業を目指している。そこで、農政(農地バンク、農業次世代投資資金制度等)理解下で、新規就農者に対する新知識教授、
今後の農業のあり方を考える。昨今、中国での蝗害、塩害、重金属汚染土壌問題等、海外から大量の穀物を輸入することが予測される。その中で、2000年以上続いた稲作文化活性化の一環としての輸出戦略。
【中国における肥料輸出制限に伴う化学肥料の高騰化および化学肥料代替農法について】
わが国は、過剰施肥土壌が多く、メタボ状態になっている圃場(施設園芸や露地園芸等)が多いのも事実です。これも一つのチャンスで、肥料資源が豊富に土壌表層に存在しているのです。
この土壌中の残存養分を効率的に使える方法も含めて、私による国内およびラテンメリカ国際農業協力における調査・研究結果の他、数多くの情報も報告していきたいと思っております。
【長引くウクライナVSロシア戦争に伴う食糧危機】
ウクライナには、世界で最も肥沃な土壌であるチェルノーゼムが存在します。広大な大地で、コムギ等の穀物の生産が実施され、世界各国に輸出されているわけですが、ご存じのように、ロシアによる侵略により、ウクライナ農業に欠かせない大型農耕機械等の略奪、破壊等、農業生産ができない状態になっております。また、ロシアやウクライナの隣国ベラルーシも、肥料資源(アンモニア合成に必要な天然ガスも含む)の輸出国であり、世界における食糧危機問題は、必ずわが国にも悪影響を及ぼします。
そのためには、わが国は可能な限り、耕作放棄地を蘇らせ、令和新選組の山本太郎氏が報じているように、国産生産に力を入れていかなければならないことは当然です。国産肥料には汚泥肥料等、注目すべきものは多数あります。もちろん、耕作放棄水田も蘇らせ、初心に戻って、農業生産を見直さないといけないと考えます。
土地利用の視点から、穀物(コムギ、ダイズ、飼料用トウモロコシ等)の生産シフトの重要性、さらには、飼料米や米粉生産という形であれ、可能な限り、補助金を効率的に活用しての水田稲作の生産も重要です。
現在、温暖化によるイネの高温障害が問題視されていますので、土壌分析の重要性とイネの生産性・品質向上も含めた形での総合的な講演内容を計画しております。
実績
2020年9月9日『蘇れ!日本の農業-ラテンアメリカ国際協力から見えた穀物増産への道-』 とくに、国際農業協力と国内自給率向上・安定供給の必要性 (コロナ禍の影響を含めて)
2019年11月19日 エクアドル、サンタエレナ県サリナス市における、『ラテンアメリカ国際農牧学会における冨田のラテンアメリカ農業協力小史』特別講演(1時間枠)
2019年6月23日 宮崎県宮崎市における農鉱化学研究所設立記念講演会 『おいしい野菜を作るための土壌肥培管理:過剰施肥の実情とその改良策』
2018年10月6日 長野県小川村地域おこし協力隊関係者に対する特別講演『ラテンアメリカ農業技術協力の概況およびわが国土壌の過剰施肥の実情』
2018年8月19日 大阪市での農楽マッチ講演会『蘇れ!日本の農業-ラテンアメリカ国際協力から見えた穀物増産への道-』 (冨田の国際農業協力小史、海外協力による劣悪土壌を扱った経験からの、これからの国内農業の活性化について)
他学会発表など
講演の特徴
基本的には、Power Pointを駆使した形(アニメーション)でのシートの詳細説明。しかし、土壌調査の仕方や海外での農業事情(試験圃場含む)等、編集動画を公開することも実施した。
他方、長時間の講演の場合、冨田が半分総論を説明して、残り半分は参加者に対して幾つかグループに分かれ、グループ内ディスカッションを設けて、その後、グループ別発表という形式経験も有している(とくに、大学院生特論授業の場合)。
土壌肥料等、専門的な知識の教授に関しては、一度の講演では物理的に無理があるため、研修という形式で、短時間で何回か設ける形もあり。実際、ラテン(パラグアイおよびエクアドル、コロンビア)の大学生や院生に対して、講義経験もあり。
最近、コロナ禍の影響により、パラグアイおよびエクアドルに関しては、ZoomやMicrosoft Teamを用いた遠隔プレゼンを数回以上経験あり。
このように、従来の作物重視型農業(土壌環境を考えずに、目的高価値野菜類のみ固執)からの脱却、土壌重視型こそ持続可能かつ健康な農産物が生産できるとしての講義・講演内容は多数。
著書
『蘇れ! 日本の農業 ラテンアメリカ国際協力から見えた穀物増産への道』(文芸社 2017)
『ラテンアメリカ農業開発・協力概論』(デザインエッグ社 2020)
『ラテンアメリカ農業史概論』(デザインエッグ社 2018)
『農業技術協力・コンサル・ランドラッシュ事前調査マニュアル書Part I』(デザインエッグ社 2018)
『農業技術協力・コンサル・ランドラッシュ事前調査マニュアル書Part II』(デザインエッグ社 2018)
他多数
その他
★オンライン講演の場合はご講演料をお下げします!詳しくはスタッフまで★
<冨田 健太郎先生の各種動画>
『Tomiken Ph.D.の自己紹介No1』(https://youtu.be/tNs5Kp0HvRs)
『Tomiken Ph.D.の土壌肥料学の重要性No2』(https://youtu.be/q5GuuxBIA0U)
『Tomiken Ph D のエクアドル赴任時代の土壌断面調査光景(BGMつき)No3』(https://youtu.be/Dn__yhQRC-M)
『Tomiken Ph.D.の稲作と土壌肥料学史No4』(https://youtu.be/Pwffj-aGkvg)
『Tomiken Ph.D.の古代文明の崩壊(土壌資源の劣化という視点から)No5』(https://youtu.be/erpVFCVX2J4)
『Tomiken Ph.D.の緑の革命の真の目的No6』(https://youtu.be/oPSGaRxofwg)
『Tomiken Ph.D.の2020年度の中国食糧危機要約&蝗害対策案No7』(https://youtu.be/Eaa7c8EmbNg)
『Tomiken Ph.D.のダイズの重要性No8』(https://youtu.be/WeM14vE9sYY)
『Tomiken Ph.D.のランドラッシュ(No9-1)』(https://www.youtube.com/watch?v=j_SHfY3Cp6E)
『Tomiken Ph.D.のランドラッシュ(No9-2)』(https://www.youtube.com/watch?v=2H_rxlqkVp0)
『Tomiken Ph.D.のスーパーでの在庫なし状態 No10』(https://youtu.be/lJZuQMgC3KU )
『Tomiken Ph D No11 自己紹介+顔アップ』(https://youtu.be/6629koY0Fj8)
『一般社団法人 ラテンアメリカ協会からの書籍の書評』(https://latin-america.jp/archives/27885?fbclid=IwAR3lAQRbQfjTTqVtMfLs6t44GEbMCN1SdcUmcOJC952YAIuyCYcmNd3IYEc )
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