川口 淳一郎
オーストラリア国立大学 教授
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 名誉教授
講師カテゴリー
- 政治・経済
- 地方創生・地域活性
- 経営・ビジネス
- リーダーシップ・マネジメント
- ものづくり・製造業
- ビジネス研修
- リーダーシップ・マネジメント
- コミュニケーション・世代間ギャップ
- 問題解決
- 安全大会
- 防災・危機管理
- モチベーション
- 夢・希望・挑戦
- 意識改革・気づき
- 学校教育・PTA・育児
- 学生向け
- 歴史・文化・科学
- 宇宙
- 自然科学
出身地・ゆかりの地
青森県 東京都 神奈川県 オーストラリア アメリカ
プロフィール
略歴
川口(かわぐち) 淳一郎(じゅんいちろう)
オーストラリア国立大学 (ANU) 教授
College of Engineering & Computer Cybernetics, School of Engineering
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所 名誉教授
Professor
College of Engineering & Computer Cybernetic,
School of Engineering,
Australian National University (ANU)
Professor emeritus
Institute of Space and Astronautical Science, Japan Aerospace Exploration Agency (ISAS/JAXA)
【経歴】
宇宙工学者、工学博士。1978年 京都大学工学部卒業後、東京大学大学院工学系研究科航空学専攻博士課程を修了し、旧文部省宇宙科学研究所に助手として着任、2000年に教授に就任。
2007年4月から2011年9月まで、月惑星探査プログラムグループ プログラムディレクタ (JSPEC/JAXA)、1996年から2011年9月まで、「はやぶさ」プロジェクトマネージャを務める。
2021年4月から 2022年1月まで、東北大学大学院工学系研究科機械系航空宇宙工学専攻特任教授。
現在、オーストラリア国立大学 機械計算科学系 教授、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所名誉教授。
2021年3月まで同機構宇宙科学研究所(ISAS/JAXA) 宇宙飛翔工学研究系教授、2011年8月より同機構シニアフェローを務める。
ハレー彗星探査機「さきがけ」、工学実験衛星「ひてん」、火星探査機「のぞみ」などのミッションに携わり、小惑星探査機「はやぶさ」では、プロジェクトマネージャを務めていた。
著書:
『「はやぶさ2」が拓く人類が宇宙資源を活用する日』ビジネス社 (2021)
『人工衛星と宇宙探査機』コロナ社 (2001)
『航空・宇宙における制御』コロナ社 (1999)
『ビークル 』計測・制御テクノロジーシリーズ(コロナ社)
『はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話』宝島社 (2010)
『カラー版 小惑星探査機はやぶさ 「玉手箱」は開かれた』 中央公論新社 (2010)
『「はやぶさ」式思考法 日本を復活させる24の提言』飛鳥新社 (2011)
『閃く脳の作り方』飛鳥新社 (2012)
講演テーマ
【やれる理由こそが着想を生む】
やれる理由こそが着想を生む ~「はやぶさ」、「はやぶさ2」を完遂させた力~
私は先輩方々から大きな影響を受けました。自信をもてるのは、こうやったからこうなるはずだ、という簡単な論理です。それが、やれる理由を探すアプローチです。
「はやぶさ2」、メンバーは交代しています。でも「私たちにもできるに違いない。そしてできなくてはいけない」。そういうプレッシャーと自信が植えつけられているのです。人材育成のゴール、それは伝統を作ること。「軽いプレッシャーと自信を感じずにはいられない環境を作って残すこと」ではないかと思います。
手取り足取り教えたものは、身につかないと思います。自らが獲得しなくてはなりません。その人材育成のポイントは、そう感じずにはいられない環境を残していくことです。
【「はやぶさ」が伝える、時代をひらく組織風土づくり】
「はやぶさ」では、前人未踏、他のどの国も誰も考えていなかった独創を実現させることができました。
たとえば、帰還カプセル。実は、プロジェクトを開始した時点では、日本は低高度の軌道からでさえ、カプセルを回収したことはありませんでした。しかも、惑星から戻って直接に地球大気に突入させることは世界でも前例がありませんでした。日本が宇宙ステーションからカプセル帰還させたのは、なんと「はやぶさ」が帰還して8年後のことなのです。
自信さえもてれば、私たちには、海外に模範や手本が存在する必要はなかったのです。自分たちを信ずればよい。やれる理由を見つけて挑戦しない限り成果は得られないのです。
日本人は、しっかりと、きちんとしなくては、という意識が強すぎて、どうしても新しいことへ挑戦することに躊躇してしまいがちです。まずは低高度軌道からのカプセル帰還を実施してからではないか。経験がないなら、やらなくてよいのではないか。やってはいけないのではないか。そうではありません。
現状を延長した先にゴールが載っているかを考えがちですが、現状とゴールを線で結んで、その線上に踏み込んでいかなくては大きなステップは踏めないのです。前例があることだけを追っていては、けっして新しい成果を得ることはできません。どうしたら、できるのか、やれるのか。それに積極的に答えを見つけていくことが前進につながるのです。
「はやぶさ-2」はおかげさまで着実な成果をあげています。しかし、それは「はやぶさ」で未踏に挑戦したからこそです。当時は、カプセルをつくる技術も、宇宙から帰還させる技術も、あらゆるものが存在していませんでした。カプセルを回収する場所をどうやって確保したのか、無い技術ができることだと、どうやって説得をしたのか。科学・技術だけを進めても、ミッションは生まれないし転がりません。どのように考え方をもてばよいのか。
「やれる理由をみつけて挑戦しないかぎり成果は得られない。」この意識をもつことが、日本の将来を握っています。
実績
経団連をはじめ、多くのビジネス、教育関係で非常に多くの講演を重ねてきた。
サイエンス関係にとどまらず、バラエティーも含め、テレビ出演も行ってきている。
日経や読売新聞など、メディア開催のイベントでも多くの講演を行っている。
講演の特徴
難しいサイエンス、エンジニアリングの話題は避け、ものの考え方、発想法を語って、生き方をアドバイスする形式が多い。多くの機会で、強いリアクションをいただいている。
人材育成や少子化社会での取り組み方など、経営面での取り組みでも、新たな視点を提供してきた。
著書
『「はやぶさ2」が拓く人類が宇宙資源を活用する日』ビジネス社 (2021)
『人工衛星と宇宙探査機』コロナ社 (2001)
『航空・宇宙における制御』コロナ社 (1999)
『ビークル 』計測・制御テクノロジーシリーズ(コロナ社)
『はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話』宝島社 (2010)
『カラー版 小惑星探査機はやぶさ 「玉手箱」は開かれた』 中央公論新社 (2010)
『「はやぶさ」式思考法 日本を復活させる24の提言』飛鳥新社 (2011)
『閃く脳の作り方』飛鳥新社 (2012)
など。
動画
簡単なホームページは、http://www.kawaguchi-junichiro.com/indexJ.html
JAXA宇宙教育センタービデオ https://www.youtube.com/watch?v=WCXvBZfXBmU
JAXA 相模原チャネル https://www.youtube.com/watch?v=lWiRp0uWL0w
ビジネス系の動画は権利上 upload されていないと思います。
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