野村 忠宏

野村 忠宏
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野村 忠宏 (のむら ただひろ)

柔道家

講師カテゴリー

  • モチベーション
  • 夢・希望・挑戦
  • 意識改革・気づき
  • スポーツ
  • その他スポーツ

出身地・ゆかりの地

奈良県

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プロフィール

所属  :ミキハウス
階級  :60kg級
段位  :7段
生年月日:1974年12月10日
出身地 :奈良県
学歴  :天理大学、奈良教育大学大学院教育学研究科修了、弘前大学大学院医学研究科修了・医学博士号取得

祖父は柔道場「豊徳館」館長、父は天理高校柔道部元監督、叔父はミュンヘンオリンピック軽中量級金メダリスト、という柔道一家に育つ。天理大学、奈良教育大学大学院を経てミキハウスへ。アトランタオリンピック、シドニーオリンピックで2連覇を達成。その後、アメリカへ留学。2年のブランクを経てアテネオリンピック代表権を獲得し、2004年アテネオリンピックで柔道史上初、また全競技を通じてアジア人初となるオリンピック3連覇を達成する。その後、たび重なる怪我と闘いながらも、さらなる高みを目指して現役を続行。
2015年8月29日、全日本実業柔道個人選手権大会を最後に、40歳で現役を引退。

講演テーマ

【折れない心】

五輪柔道史上、前人未到の3連覇を達成。奔放な発言とここぞという場面の勝負強さから「天才」「神技」と呼ばれる野村氏。しかし、実は臆病だからこそ自分自身を追い込み、誰にも負けない努力を続けてきた。右膝前十字靱帯断裂という柔道家生命の危機を乗り越え、現在もなお世界の頂を目指している。テレビでは見せない真の姿と闘い続ける理由を熱く語る。

【夢を持ち続ける そしてあきらめないこと】

夢を持ち続けることの厳しさ、そして夢を叶えることの素晴らしさを気づかせてくれる。

【勝負に勝つこと】

野村氏は勝負に勝つために、勝つことだけでなく、負けることも含めて戦うとはどういうことかを常に言い聞かせている。勝負に勝つということは、相手ではなく自分に勝つこと。ここぞという時に力を発揮するということの意味とその裏側を感じることができる。

【未来の自分の可能性を信じる】

野村は、父親が名門天理高校柔道部の監督、叔父はミュンヘンオリンピック金メダリストという
柔道一家に育ち、天才と思われている方も多いですが、身体が小さく、ずっと勝てない選手だった。
中学生の頃は女子にも負けて、恥ずかしい思いをした。
それでも、がんばって続けられたのは、時々自分より大きい人、強い人を投げることができた
「背負い投げ」があったから。
この得意技を磨き続ければ、強くなれるのでは?と、未来の自分の可能性を信じ、
諦めずにがんばってきた。初めて全国大会で優勝できたのは大学生になってからだった。

【祖父、両親の育て方/自分自身で選んだ柔道だからこそがんばれた】

柔道一家に生まれ、祖父が開いた実家の道場で、3歳から柔道を始めた。
しかし、柔道を強制されたことは一度もなかった。
柔道の他にも、水泳、野球、書道、学習塾など、様々なことを経験させてもらった。
まずは柔道を好きになってほしい。好きになれば、子どもは自分から目標を見つけてがんばる
という方針で育てられた。野村はたくさんのものを経験し、中学生になる時に、
自分自身で柔道を選んだ。
そして、自分で選んだ柔道だからこそ、なかなか勝てなくてもがんばろうと思った。
一歳上の兄が柔道の名門の天理高校に入学し、柔道部に入ろうとした時、父は兄に
「他人の3倍努力しろ」と言った。野村が同じく天理高校柔道部に入ろうとした時、
「無理して柔道せんでええぞ」と言われた。「親父見とけよ!」と発奮した。
3歳から柔道を始めたが、父から柔道の指導を受けたことはなかった。
全日本ジュニアで、守りに入った柔道をしていた時、初めて父に怒鳴られた。
真剣に叱られたことで、ようやく親父に認めてもらえたと実感した。

【強くなるためには、自分の限界を超えることが大切】

天理大学で、ロスオリンピック金メダリストの細川伸二監督と出会う。
細川監督から、練習をダラダラ長時間やっても仕方ない。短時間で終わってもいいから、
常に試合と同じ気持ちで全力で練習に臨むように指導された。
先生にそう言われ、全力で練習をし、「先生もう限界です。」というと、
先生は「お前の限界はそんなもんか!」と叱咤された。
自分が思っていた限界は、まだ限界ではない。
強くなるためには、自分が限界と思うところからさらに追い込む稽古が
重要だということを教えられた。

【自分の心の弱さに打ち克って獲得したアトランタの金メダル】

アトランタオリンピック代表は、小川直也、古賀稔彦、吉田秀彦をはじめ、金メダル候補が揃う中、
大学生だった野村は全く注目されていない選手だった。
野村は普段から試合前は負けることへの恐怖で、ほぼ眠れない。
初めてのオリンピックを前に、日の丸を背負うことの重さにさらに眠れない日々が続いた。
しかし、自分の心の弱さに打ち克って、金メダルを獲得。

【金メダリストとしてのプレッシャーの中で闘ったシドニーでの2連覇】

アトランタでは全く注目されない中で金メダルを獲得。
次のシドニーでは、金メダリストとして連覇を期待されるプレッシャーの中での闘い。
父から「自信とは努力の裏付けがあってこそ持てるもの。不安は努力をしていない結果。
この4年間の努力と苦労のすべてが自信となります」という手紙をもらう。
やるべきことはやった。自信を持って臨もうと気持ちを切り替えられた。
大会前、すべて違う技で勝つと宣言し、有言実行の連覇。

【初めて柔道を辞めたいとまで思った挫折を乗り越え、アテネでの3連覇】

オリンピックで2連覇した後、かっこいいまま引退しようと思っていた。
しかし、すぐに引退はせず、アメリカで語学留学をしながらじっくり将来について考えた。
刺激のない毎日に物足りなさを感じるようになり、やがて3連覇にチャレンジできるのは自分しかいない!
と思い直し、柔道を続けることに決めた。
しかし、ブランクの代償は大きく、全く勝てない日々が続く。あの時辞めればよかったのに…などの
罵声を浴びる中、初めて柔道を辞めたいとまで思った。
オリンピック2連覇のプライドを捨て、かっこ悪くてもいいから、泥臭く、自分の力を出し切ろうと
気持ちを切り替え、アテネの出場を決めた。アテネでは、畳に上がった瞬間、
相手を飲み込むような感覚を覚え、見事に3連覇を達成。

【40歳になる現在も現役にこだわる理由】

オリンピック3連覇後、北京オリンピックでの4連覇を目指した。北京オリンピック前の全日本の
合宿中に右膝前十字靱帯を断裂。手術をせずにオリンピック出場選考会に出場するも、敗退。
ロンドンオリンピックはアスリートコメンテイターとして現地で試合を観戦。闘う選手たちの
姿を見て、やはり自分も闘いたいという熱い想いがこみ上げた。
2013年1月、現役続行を宣言。8月に出場予定の全日本実業柔道個人選手権の前に右肩を負傷。
怪我を隠して出場し、試合中に怪我を悪化させるもベスト4に進出。2013年11月右肩を手術。
2014年全日本実業柔道個人選手権の前に左膝を負傷。2014年10月左膝を手術。
現在、40歳。技については誰にも負けない自信がある。弱い心も克服してきた。
あとは、もう一度身体を万全の状態にして、闘うのみ。
そして、2連覇して強いままの自分で終わらなくてよかった。なかなか勝てない幼少期があり、
さらに挫折やケガや様々な困難を乗り越えてきた経馬剣ま、今後もし自分が指導する
立場になった時にも、いろいろな人の気持ちを理解できるという意味で必ず活きてくると思っている。

【※講演の際は、野村が獲得した3つのオリンピック金メダルを持参いたします。】

実績

関西経営管理協会/日本経営開発協会 主催
 「第123回全国経営者大会」出講
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【主な戦績】
1995年 全日本学生体重別選手権 優勝
      ドイツ国際 優勝
      チェコ国際 優勝
1996年 全日本選抜体重別選手権 優勝
      アトランタオリンピック 優勝
      嘉納杯国際 優勝
1997年 ロシア国際 優勝
      全日本選抜体重別選手権 優勝(2連覇)
      世界選手権(パリ) 優勝
1998年 全日本選抜体重別選手権 2位
1999年 講道館杯日本体重別選手権 優勝
2000年 フランス国際 優勝
2000年 全日本選抜体重別選手権 優勝
      シドニーオリンピック 優勝
2003年 全日本選抜体重別選手権 優勝
      トレトリ国際 優勝
      世界選手権 3位
2004年 フランス国際 優勝
      全日本選抜体重別選手権 優勝
      アテネオリンピック 優勝(2連覇)
2006年 チェコ国際 優勝
2007年 ドイツ国際 3位
      全日本選抜体重別選手権 優勝
2008年 ドイツ国際 2位
2010年 ワールドカップ(モンゴル)2位
2013年 SWISS JUDO OPEN 優勝

【主な表彰】
1996年 奈良県民栄誉賞受賞
      JOCスポーツ賞 優秀賞
2000年 銀杯一組章(菊紋)
      JOCスポーツ賞 特別栄誉賞
2004年 紫綬褒章
      文部科学大臣顕彰・特別表彰
      大阪府知事賞詞
      大阪スポーツ大賞
      奈良県知事表彰・奈良県議会表彰
      天理市民栄誉賞
2005年 全日本実業柔道連盟功労賞

その他各種スポーツ賞受賞多数 三起商行)

著書

戦う理由』(学研マーケティング)
折れない心』(学研研修社)
野村忠宏十番勝負―最強柔道家の人生をかけた闘い』(三起商行/関連本)

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